乗らなくなったり、必要がなくなったことでクルマを手放したいと思った時に、買い取り専門業者やディラーはとても便利な存在です。しかし全てのクルマに値段が付くわけではなく、場合によっては廃車するしかないケースもあります。

目的に合わせた廃車手続きの種類と注意点

クルマを所有していれば、自賠責保険をはじめ自動車税や重量税が必要になります。そこで、一時的に使用を控える一時抹消登録という手続きや永久にそのクルマを使えなくする永久抹消登録があります。特に永久抹消登録は、クルマを解体済みである場合や不動車となってしまい乗ることがない場合に行う手続きです。
もう1つ覚えておきたい手続きとして、解体届というものがあります。一時抹消登録を済ませたクルマを廃車にした時に運輸局に届け出る手続きです。
このように廃車手続きと言っても、その内容に応じて必要となる手続きは異なります。またこれらの手続きはもちろん個人でも行えますが、自動車関係の業者も多く出入りしているので、しっかりと受付場所を下調べしておくことも大切です。"

永久または一時抹消登録手続きを行う場合に必要な書類とは

廃車するクルマを管轄している運輸局でいずれの手続きも行えます。個人で行う場合と業者に依頼する場合では、必要となる書類に違いがあります。
個人で抹消登録手続きを行う場合には、地域によっても多少の違いはありますが以下のような書類を準備します。
・印鑑証明書
・車検証
・前後のナンバープレート
・「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」のメモ書き
・（行いたい手続きの）申請書
・自動車税、自動車取得税申告書
また業者に依頼する場合には、さらに委任状が必要となります。
書類を用意すると実際に運輸局に足を運んで抹消手続きを行いましょう。注意点としては手続きを行う運輸局の受付が土曜日や日曜日以外の曜日に限られているので、個人で行う際には時間的な調整も必要になります。

業者に廃車手続きを依頼するメリットとは

一時抹消登録手続きに掛かる費用は、運輸局での登録代として350円が必要です。しかし永久抹消登録や解体届は無料となっています。
個人で全ての手続きを行えば出費を抑えられる反面、平日に都合をつけたり、また書類を自分で作成したりと運輸局で数時間は過ごすことになるでしょう。業者に依頼する場合は、およそ1万円から2万円が相場になりますが面倒な手間が不要です。
さらに業者に依頼するメリットは、廃車したクルマをスクラップする場合にもあらわれます。個人でクルマをスクラップする場合、先に依頼する解体業者にクルマを持ち込み解体の手続きを済ませておきます。なぜなら抹消登録手続きにはナンバープレートの返却が求められるので、その後は自走することが出来なくなるからです。