自賠責保険に入っていなくても普通に廃車は出来るのか?
車を運転するためには、自賠責保険への加入は不可欠です。また、廃車のときにも自賠責保険が切れていないかどうかが気になります。ここでは、自賠責保険に入っていなくても普通に廃車が出来るかどうかについてまとめました。
廃車は出来る!ただし注意点も
結論から言うと、自賠責保険が切れていても廃車は出来ます。また、車検が切れている場合でも同様です。ただし、そのままでは公道を走れないことを知っておきましょう。自賠責保険は「自動車損害賠償保障法」、車検に関しては「道路運送車両法」の対象になります。もし、違反した場合は懲役又は罰金の対象になるほか、「道路交通法」の違反による点数も加算されます。ちなみに、自賠責保険と車検の両方が切れている車で公道を走った場合は、違反点数が12点になります。その結果、90日の免停だけでなく、停止処分者講習の受講が課されるほか、罰金刑も重くなってきます。また、自賠責保険が切れていると事故を起こしたときの補償がなくなります。もちろん、お金がすべてではありませんが、自賠責保険が切れていると相手への最低限の補償もできなくなります。このような理由から、自賠責保険や車検が切れた車を動かすことは絶対に避ける必要があります。
仮ナンバーを取得して公道を走る
それでは、自賠責保険や車検が切れた車は公道を走れないのでしょうか。ここでは、廃車のために公道を走る方法についてまとめました。自賠責保険が切れた車を廃車するときは、仮ナンバーを取得して廃車買取業者に持ち込む方法があります。仮ナンバーは役所や陸運支局で取得できます。ただし、車の運行経路に含まれている必要があります。仮ナンバーの有効期間は基本的に5日間。そのため、廃車手続きはこの期間内に済ませる必要がでてきます。また、公道を走るためには自賠責保険への加入が不可欠です。自賠責保険証明書は仮ナンバーの手続き時に必要になるため、仮ナンバーの手続きに先立ち加入が求められます。さらに、仮ナンバー使用後も5日以内の返却が条件になります。このように、自賠責保険や車検が切れていると手続きにともなう労力だけなく、余分な費用が掛かることも知っておきましょう。
廃車買取業者や解体業者に引き取りに来てもらう
自賠責保険が切れた車を廃車するときは、仮ナンバーを取得して公道を運転するだけでなく、廃車買取業者や解体業者に車を引き取りに来てもらう方法もあります。こちらの方法を選ぶと、レッカー車や積載車によって車を移動させるため、仮ナンバーの申請手続きや自賠責保険への加入も不要です。もちろん、一連の手続きのための手間暇や手数料が要らないメリットもあります。ただし、引取費用が発生する場合もあるため事前に確認しましょう。また、業者の中には廃車手続きを代行しているところもあり、一連の手続きが軽減できるメリットが注目されています。なお、業者を探すときは、悪徳業者の存在に注意が必要です。そのような被害を避けるためにも、車の廃車をするときは料金体系も含めたサービス内容について入念な確認をおすすめします。