こんなに違う!事故車の査定額のその差とは?
愛車が事故車だったとしても、少しでも高く売りたいと思うのは当然です。しかし、事故車の査定額は業者によってかなり差が出てしまうのです。愛車を少しでも高く売ることができるように、知識をつけておきましょう。ここでは事故車の査定について説明をしていきます。
事故車の査定
事故車の査定額が適正かどうかを判断するためには、まず事故車の定義について整理しておく必要があります。一般に言われる「事故車」とは、「事故を起こして修理した履歴のある車」という意味ではないことに注意しましょう。事故車とは、「修復歴」のある車のことを指すのです。これも誤解されやすいのですが、修復歴とは単に修理の履歴を指すのではなく、車の骨格にあたる部位(ボディ)が修復・交換された場合のことを指します。骨格とは、フレーム、クロスメンバー、ピラーなど9ヶ所が指定されており、日本自動車査定協会などの統一基準として採用されています。よって、査定もこの基準にもとづいて行われるのです。この基準に抵触した場合は修復歴車となり、3割程度は査定額が低くなります。程度が悪ければ半値や査定額がゼロというケースさえあります。
査定時の注意点
このように修復歴があると査定が大きく下がりますが、隠しておくことはできません。査定をする人はプロですし、万が一わからなかったとしても修理工場などで車体番号が登録されているなどデータ上の履歴から判明するケースも多いからです。しかしながら、逆に修復歴がないにもかかわらず事故車扱いされ、安く買い叩かれるような場合もあるので注意しましょう。例えば車を前からぶつけてしまい、フロントバンパーとフロントフェンダーが大きく損傷してしまったような場合でも、フレームにダメージがなければ修復歴とはならないのです。ドアでさえ交換しても修復歴にはなりません。修復歴の定義をきちんとおさえておけば、自信を持って高値で買取りを依頼したり、交渉したりできます。
査定基準は業者によって違う
修復歴車はフレームにダメージを負っているため、遅かれ早かれ買い替えをする場合がほとんどです。その場合はディーラーや中古車販売店の下取に出すケースが多いのですが、極めて不利な方法です。その担当者の査定額が全てになってしまうので、競争原理が働かずどうしても安くなりがちだからです。さらに修復歴は査定の額を下げる便利な口実ですから、古い車の場合は査定額がゼロ円というケースも珍しくありません。買取業者も同様で、1社のみに依頼した場合は当然不利な額を提示してきます。
そのため、事故車を高く売るには買取業者に査定を依頼するのが最適の方法となります。特に一括査定で依頼をすれば競争原理が働き複数の業者が競って高い値をつけようと努力してくれるため、有利な査定額をつけてもらえる可能性が高くなります。一括査定はインターネットで簡単にできるため、一度試してみることをおすすめします。